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「社員」は英語で何と言う? 10種類の雇用形態に関する英語表現

「社員」といっても「正社員」や「契約社員」などさまざまな雇用形態があります。
英語圏でもさまざまな雇用形態があるのでしょうか?
今回は「社員」に関連する英語表現をご紹介します。
「社員」の英語表現
日本語の「社員」は、英語で「Employee(エンプロイ)」です。
これには「従業員」「従業者」「使用人」「職員」「被雇用者」などのニュアンスも含まれています。
つまり、「雇われている人」を意味します。
「Employee」を使った例文
He is an employee.
(彼な従業員です。)
I am a full time employee.
(私は正社員です。)
How many employees does your company have?
(御社の従業員は何人ですか?)
「employee」の複数形は、「employees」です。
「Employee」の対義語
「employee」の対義語は、「雇用主」を意味する「employer 」です。
「使用者」「雇い主」「雇用する側」などの意味があります。
雇用形態の種類と英語表現
日本には、「正社員」「契約社員」「アルバイト」「パート」などさまざまな雇用形態が存在しています。
英語圏においてもさまざまな雇用形態がありますが、意味合いが異なる雇用形態もあります。
ここでは以下の10種類の雇用形態の英語表現についてご紹介します。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- パート
- アルバイト
- フリーター
- フリーランス
- 自営業
- ノマドワーカー
- 嘱託社員
では、それぞれの英語表現と意味合い、例文をみていきましょう。
1.正社員
英語で「正社員」は以下のように表現します。
・full-time employee
・full-time worker
・permanent employee
・regular employee
・regular staff
「full-time」は「常勤の」「正規の」、「permanent」は「永続的な」、「regular」は「正規の」を意味します。
よってこれらの表現は「正社員」や「フルタイム雇用」を指して使われます。
なお、日本では「終身雇用制」や「年功序列制」などが一般的ですが、英語圏では、日本のようにひとつの会社に働き続ける人はあまりいません。
そのため、アメリカでは、正社員を「長時間働く雇用者」の位置付けと考える会社もあります。
例文
I am an employee.
(私は正社員です。)
You are not an employee.
(あなたはもう正社員ではありません。)
I work as a full-time employee.
(私は常勤で働きます。)
I am employed full time, but I’m going to quit my job.
(私はフルタイムで働いていますが、仕事を辞めるつもりです。)
I’m not a full-time employee anymore.
(私はもうフルタイムの社員ではありません。)
I want to be a permanent worker.
(私は正社員になりたい。)
2.契約社員
英語で「契約社員」は、以下のように表現します。
・contractor
・contract employee
・contract worker
・fixed-term employee
・just-in-time employee
「contractor」は、仕事などの「請負人」の意味があります。
よって、「contract employee」「contract worker」は、「契約社員」や「契約労働者」を指しますが、「contract 」と呼ばれることもあります。
なお、「契約社員」は、「非正規雇用」に分類されます。
契約が無期の「正社員」と有期の「契約社員」のみで構成されてる会社の場合は、契約社員のことを「fixed-term employee」といいます。
例文
I am a contractor.
(私は契約社員です。)
To be employed as a contract worker.
(契約社員として採用されました。)
Since I’m a contract worker, my contract is about to finish.
(私は契約社員です。もうすぐ契約が終了します。)
3.派遣社員
英語で「派遣社員」は、以下のように表現します。
・temporary
・temporary staff
・dispatched employee
「temporary」は「一時的な」「臨時の」、「dispatched」は「派遣」の意味があります。
なお、日本では派遣会社と契約を結び、出向先で働く人のことを派遣社員といいますが、アメリカでは派遣社員本人と派遣先の会社が直接契約を結ぶことも珍しくありません。
例文
List of dispatched personnel.
(派遣者一覧)
I work as a temporary staff.
(私は派遣社員として働いています。)
I will quit the company as my contract ends.
(契約が終わるので会社をやめます。)
4.パート
英語で「パート」は、以下のように表現します。
・part-time worker
・part-timer
「part-time」には、「パートタイムの」「非常勤の」などの意味があります。
日本語では「パート」と「アルバイト」は異なる雇用形態ですが、英語では区別せずに表現されています。
例文
I work part-time at an office every day from 9 to 4.
(私は毎日9時から4時まで、事務所でパートをしています。)
My wife works part time.
(私の妻は、パートタイムで働いています。)
I am a part-timer working two jobs.
(私は2つのパートを掛け持ちしています。)
5.アルバイト
英語で「アルバイト」は、以下のように表現します。
・part-time
・part-time job
前述した通り、アルバイトもパート同様、「part-time」という単語が使われています。
「アルバイト」そのものは「part-time job」と言いますが、日常会話で出てくる言葉ではありません。
よって、話し手が学生の場合、聞き手はアルバイトと分かっているので、「part-time job」ではなく「work」を使った方が自然な英会話になります。
例文
I work at a part-time job.
(私はアルバイトをします。)
I’m looking for a part-time job.
(私はアルバイトを探しています。)
I work part~time three times a week at a restaurant.
(私は週に3回、レストランでアルバイトをしています。)
I had to work late last night, so I didn’t finish my report.
(昨晩は遅くまでアルバイトだったので、レポートが終わりませんでした。)
6.フリーター
英語で「フリーター」は、以下のように表現します。
・part-timer
・part-time worker
・job-hopper
「フリーター」も、パートやアルバイトのように「part-time」を使って表現します。
「job-hop」は「仕事を頻繁に変える」を意味します。
よって、「job-hopper」には、「職を転々とする人」のニュアンスがあります。
例文
I was a job-hopper.
(私はフリーターでした。)
I don’t want to look like a job-hopper.
(フリーターと思われたくありません。)
7.フリーランス
英語で「フリーランス」は、以下のように表現します。
・free-lancer
・work freelance
「free-lancer」は、直訳すると「無料の槍」です。
雇用形態のひとつとして使われている「フリーランス」の語源は、中世のヨーロッパ時代まで遡ります。
当時、数多くの戦争が行われていましたが、その度に、軍隊と契約をし、雇用していたと考えられています。
そして、まだ敵国と契約をしていない軍隊が「フリーランス」と呼ばれていました。
そこから「組織を離れて独立して働く」を意味する言葉へと変化していったと言われています。
現在は、新しい働き方の一つとして「フリーランス」が注目されています。
例文
I work freelance.
(私はフリーランスで仕事をしています。)
I work as a freelance photographer.
(私はフリーランスで写真の仕事をしています。)
8.自営業
英語で「自営業」は、以下のように表現します。
・self-employed
・self-owned business
・one’s own business
・work for oneself
「self-employed」は、「自営業」を指す言葉です。
これにはフリーランスが含まれることもあります。
「own」は「自分でする」、「business」は「仕事」を意味します。
例文
I am self-employed.
(私は、自営業です。)
Self employed is sometimes difficult.
(自営業は、時々大変です。)
I’m running my own business.
(自営業をしています。)
9.ノマドワーカー
英語で「ノマドワーカー」は、以下のように表現します。
・digital nomad
・nomad worker
・digital worker
近年急増中の雇用形態「ノマド」とは、自由な場所・時間で働く人たちのことです。
元となる「nomad」には「遊牧民」「放浪者」、「digital 」は「デジタル」を意味します。
パソコンなどの電子機器を持ち歩き、カフェやコワーキングスペースなどで仕事をしている人を指して使われています。
例文
I’m a nomad worker.
(私はノマドワーカーです。)
I am a digital nomad Ando I travel everywhere.
(私はノマドで、あちこちを旅しています。)
She can work anywhere on her PC.
(彼女はパソコンを使ってどこでも仕事ができます。)
10.嘱託社員
英語で「嘱託社員」は、以下のように表現します。
・contract employee
・temporary employee
・temporary worker
・part-time employee
・part-time staff
「contract」は「契約」、「temporary」は「一時的な」「臨時的な」、「part-time」は「非常時の」を意味します。
嘱託職員は、会社と契約を結んで働いています。
よって、これらの表現は嘱託員を指して使われています。
例文
I’m retiring this month, but will continue working in the same company as a contract employee.
(私は今月で退職する予定です。でも、今の会社で嘱託社員としてこのまま継続して働く予定です。)
Many people work as temporary employees after retirement in Japan.
(日本では、定年退職後に嘱託員として働く人がたくさんいます。)
社員に関連する英語表現
Staff(社員 / 職員)
英語のstaffは、社員や職員のグループ、つまり複数を指す表現です。
「スタッフの中のひとり」は「a member of the staff」といいます。
Worker(働く人 / 労働者 / 職人)
「仕事をしている人」を指します。
Personnel (全社員 / 人材)
社員だけでなく、社長や役員など全てを指して使う単語です。
Associate(仕事仲間の / 同僚)
仕事など利害関係のある仲間を意味します。
Clerk(事務員 / 社員など)
主に事務系の職員を指して使われます。
仕事に関連する英単語
wage (賃金)
hourly wage (時給)
salary(給料)
bonus(ボーナス)
Job hunting(就職活動)
resume(履歴書)
paid holiday(有給休暇)
day off(休み)
unemployment(失業)
まとめ
今回は「社員」を中心に雇用形態に関する英語表現をご紹介しました。
国によって雇用形態の考え方が異なりますし、同じ立場でも視点が異なると表現が変わってきます。
日常会話はもちろん、英語面接でもよく使う表現ですので、違いや意味などを踏まえつつ、それぞれの表現をしっかり覚えておきましょう。