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仕事を意味する「job」と「work」の違いとは?意味・使い分けを解説

英語で仕事を意味する「job」と「work」。この2つの単語は同じ意味ですが、それぞれ特徴があります。そのため、上手に使い分けなければいけません。今回は両者の違い、意味、使い分けをご紹介します。
「job」と「work」の意味
「job」の意味
「job」は、名詞です。収入を稼ぐために「職」「職業」「勤め口」、なすべき「仕事」「作業」などを意味します。よって、動詞での「働く」の意味はありません。また、「job」は、労働の対価として賃金が発生する仕事を指します。
なお、「job」での仕事は、「jobs」と複数形にできる「可算名詞」です。次のように使うことができます。
例文:I have two jobs. I am a comedian and a manager.
(わたしは2つの仕事をしています。コメディアンとマネジャーをしています。)
「work」の意味
「work」は、名詞と動詞で使えます。「仕事を持っている」「勤めている」「雇われている」「働く」「任務」「勤め」「労働する」「仕事(作業)をする」など働くという行為全体を表現できます。
これには、報酬が発生しない仕事やボランティアも含まれます。「work」を「仕事」という名詞で使う場合は「不可算名詞」なので、「jobs」のように複数形にすることはできません。
なお、「work」には、「作品」という意味で使われることもあります。この場合は「可算名詞」になるため複数形にできます。
例文:She has two works.(彼女は2つの作品を持っています。)
「job」と「work」の違い
「job」と「work」の違いをまとめると、次のようになります。
【job】
・名詞
・可算名詞
【work】
・名詞と動詞
・不可算名詞
「job」の使い方と例文
a job offer
(求人)
a job interview / an interview for a job
(仕事の面接)
What is your job?
(あなたの仕事は何ですか?)
What kind of job?
(どんな仕事ですか?)
Good job!
(ご苦労様です!)
I’ve found a new job.
(新しい仕事を見つけました。)
I like my job.
(わたしは自分の仕事が好きです。)
I’ll quit my job.
(わたしは仕事を辞めるつもりです。)
I am looking for a job.
(私は仕事を探しています。)
「work」の使い方と例文
Where do you work?
(どこで働いていますか?/職場はどこですか?)
I’m going to work.
(仕事に行きます。)
I’m not working today.
(今日は仕事は休みです。)
I have to go to work today.
(今日は仕事に行かければいけません。)
I have a lot of work to do this weekend.
(今週末はしなければならない仕事がたくさんあります。)
I quit work after only three days.
(私はたったの3日で仕事をやめました。)
work + 前置詞
work at ~./ work in ~.(~で働く)9>
I work at home.
(わたしは家で働きます。)
I work at night.
(わたしは夜間に働きます。)
I work in the garden.
(わたしは庭仕事をします。)
I work in sales.
(私は営業職です。)
I work in Tokyo.
(私は東京に勤務しています。)
work for ~.(~のために働く)
「work for ~.」の「for」のあとに、会社名や上司名をいれると「~のために」を意味します。その他にも以下のように使えます。
I work for this company.
(わたしはこの会社のために働きます。)
Who do you work for?
(どちらに勤務されてますか?)
Thank you for your (hard) work.
(お仕事、お疲れさまです。)
work on ~.(~を行っている)
「work on ~.」で、急いでいることや取組んでいることを表現できます。
I work on a task.
(わたしは仕事に取り組みます。)
I work on electrical equipment.
(わたしは電気設備工事をしています。)
work with ~.(~と働いている)
「work with ~.」で「~と働く」「~を扱う仕事をする」を表現できます。
I work with Sofia.
(わたしはソフィアと一緒に働いています。)
I work with energy.
(わたしは精力的に働きます。)
Are you through with your work?
(仕事は終わりましたか?)
その他の「仕事」を意味する英語表現
「job」と「work」以外にも、仕事を意味する英語表現があります。代表的なものとして、以下があげられます
- 1.business
- 2.occupation
- 3.chore
- 4.task
- 5.vocation
- 6.labor
では、それぞれの意味と使い方をみてみましょう。
1.business
「business(ビジネス)」も「仕事」を意味しますが、主に「商売」や「事業」「取引」などの仕事を指して使います。
He is away on a business trip.
(彼は出張中です。)
I have business with a Singapore company.
(私はシンガポールの会社と仕事をしています。)
I started a business.
(私は起業しました。)
2.occupation
「occupation(オキュペーション)」は、「職業」「業務」のことです。海外旅行の際に記入する入国カードには「occupation」という項目欄があります。主に公的機関の書類で使われています。
What is your occupation?
(あなたの職業は何ですか?)
My occupation is a doctor.
(私の職業は、医者です。)
She is a teacher by occupation.
(彼女の職業は、先生です。)
3.chore
「chore(チョアー)」は、家事などの「毎日の仕事」「雑用」「決まりきった仕事」などを意味する名詞です。「Job」と置き換えることも可能です。
I do household chores.
(私は家事をします。)
When do you do your household chores?
(あなたはいつ家事をするのですか?)
She does many chores around the house.
(彼女は家事をたくさんしています。)
4.task
「task(タスク)」は、やるべき「仕事」「任務」「作業」のことです。動詞の場合は、「仕事を課す」「業務をこなす」などのニュアンスになります。
It is not an easy task.
(この仕事は容易ではありません。)
Please concentrate on the task at hand.
(目の前にある作業にに集中して下さい。)
I have to get this task done by 6 PM.
(私は午後6時までにこの仕事を終わらせなければいけません。)
5.Vocation
「Vocation(ヴァゥケイション)」には、「天職」や「適職」の意味があります。
I found one’s vocation.
(私は天職を見つけました。)
I have a vocation for nursing.
(私は看護を転職と考えます。)
6.labor
「labor(レイバー)」は、肉体的・精神的な「労働」「働き」「骨折り」を意味します。また「陣痛」や「苦しみ」などの意味もあります。
He is manual labor.
(彼は肉体労働者です。)
She had difficult labor.
(彼女は難産でした。)
まとめ
仕事を意味する「job」と「work」の意味の違いや使い方、その他の仕事に関する表現をご紹介しました。
英語には、様々な仕事に関する単語が存在し、特徴があります。状況に合った適切な表現ができるようにしましょう。