• 初心者向け

英語での住所の書き方 | 日本の住所と英語住所の書き方を徹底解説!

高層ビル群

海外に郵送物を送るときや書類など、英語で住所を表記する機会は意外と多くあります。
住所は相手に正確に伝わるよう表記しなければいけません。今回は日本の住所と英語の住所の書き方をご紹介します。

英語の住所表記の基本ー日本語と英語の住所の書き方の違い

日本語と英語の住所の書き方には、住所表記の「順番」が違います。

日本語で住所を書く場合
郵便番号→都道府県→市区町村→区画→番地→建物の名称・階数・部屋番号

英語で住所を書く場合
建物の名称・階数・部屋番号→番地→区画→市区町村→都道府県→郵便番号→国名

このように日本語で住所を書くときは単位が大きい方から小さい方へ、英語で書くときは単位が小さい方から大きい方へと書きます。つまり、日本語と英語では、住所表記の順番が全く逆になります。

日本の住所の英語表記

海外旅行の際に記入する入国カードの住所欄を記入するときや、海外から日本に手紙や小包を送るとき、英語の名刺を作成するときなど、日本の住所を英訳する機会は意外と多くあります。
では、まず日本の住所を英訳した一例をみてみましょう。

日本の住所の英語表記例

例1:東京都庁

日本語表記:〒163-8001東京都新宿区西新宿2丁目8-1

英語表記:2-8-1 Nishishinjuku, Shinjuku-ku, 163-8001, Tokyo, JAPAN 163-8001

例2:埼玉県庁

日本語表記:〒330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目15番1号

英語表記:3-15-1Takasago, Urawaku, Saitamashi, Saitama, JAPAN 330-9301

例3:大阪天満宮

日本語表記:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2丁目1番8号

英語表記:2-2-8 tennjinnbashi, osakashi,osaka-fu, JAPAN 530-0041

例4:建物・階数・部屋番号のある架空の住所

日本語表記:123-4567 東京都千代田区南1丁目2-3 マンションABC 3F 305号

英語表記:Apartment ABC 3F #305, 1-2-3 minami, Chiyoda-ku, Tokyo, JAPAN 123-4567

住所を英訳するときの注意点!

上記の住所の日本語表記と英語表記を比較し、どのような違いに気づきましたか?
日本語の住所を英訳する場合は、独自のルールに従って記載しなければいけません。
ここでは6つの項目に分類し、それぞれ注意すべきポイントを確認していきましょう。

  • 国名と郵便番号
  • 都道府県や市区町村
  • 番地
  • マンション・アパートなど建物の名前
  • 階数
  • 部屋番号

1.国名と郵便番号

国名まで記載する

英語で住所を書くときは、国名まで記載しましょう。その際、すべて大文字で「JAPAN」と書きましょう。

「〒」(郵便番号マーク)は付けない

日本語の住所表記は、郵便番号の前に日本独自の表記「〒」(郵便番号マーク)を入れますが、英語で住所を書くときは付けません。

2.都道府県や市区町村

市や都道府県は省略する

東京都の「都」や埼玉県の「県」などは、英語で存在しない単語なので省略します。ただし、大阪府の「府」は「Osaka-fu」と「hu」「fu」などと表記するのが一般的です。
また、市区町村に関しては、そのままローマ字に置き換える、もしくは英訳して記載することもできます。

まとめると次のようになります。

都:なし
道:そのまま「Hokkaido」とローマ字に置き換える
府:hu、fu
県:なしでも可(もしくは「ken」「prefecture」

市:shi(もしくは「city」)
区:ku(もしくは「ward」)
町:chou、machi(もしくは「town」)
村:mura(もしくは「village」)

頭文字と国名は大文字にする

「新宿区」「西新宿」などは「Shinjyuku-ku」「Nishishinjyuku」など頭文字は大文字にします。また、国名はすべて「JAPAN」と大文字にします。

固有名詞はローマ字に置き換える

固有名詞は、わざわざ英訳する必要はありません。そのままローマ字に置き換えましょう。

3.番地

丁目や番地は「‐」(ハイフン)に置き換える

丁目や番地は、「‐」(ハイフン)に置き換えることで、見やすい英語表記になります。
例えば「1丁目1番地」は「1-chome1bannchi」と表記することもできますが、「1-1」と置き換えが可能です。

番地の後は「,」(コンマ)を入れない

英語の住所で打つ「,」(コンマ)は、住所表記の塊を示すために打つものです。「,」(コンマ)はなくても間違いではありませんが、「,」(コンマ)を入れることで見やすい住所表記になります。
よって「,」(コンマ)を入れるのが一般的です。ただし、「,」を入れて住所を書く際には、番地の後に「,」は入れないので注意しましょう。
また、改行して住所を書くときにも、改行部分の「,」は入りません。

番地の数字はそのまま記載する

数字の並びは、そのまま記載します。例えば「1丁目2-3」の場合は、「1-2-3」となります。

4.マンション・アパートなど建物の名前

日本の住所では、「○○マンション」「○○アパート」「○○ビル」などと建物名を表記します。建物名を英訳すると次のようになります。

・「〇〇マンション」
英語表記:〇〇apartment / 〇〇mansion

英語の「mansion(マンション)」には、「大邸宅」「館」などの意味があります。よって、日本に宛てて郵送する場合は「○○mansion」でも問題ありませんが、海外に宛てて郵送する場合は「○○apartment」と表記しましょう。

・「〇〇アパート」
英語表記:〇〇apartment

・「〇〇ビル」
英語表記:〇〇 building / 〇〇Bldg

・「○○ハイツ」
英語表記:〇〇heights

・「○○レジデンス」
英語表記:〇〇residence

5.階数

日常生活でも「1F」や「2F」など階数を意味する英語表記をよく目にします。英語で住所を書く際にも、「Floor」の頭文字「F」を使って表記します。
なお、「Floor」は「地上階」を意味します。、地下階の場合は「地下階」を意味する「basement」の頭文字「B」を使います。

地上5階の場合:F5
地下3階の場合:B3

6.部屋番号

マンションやアパートなどの部屋番号を英語で書くときは、部屋番号の前に「#」(シャープ)マークを付けます。日本に宛てて郵送するときは、「#」マークを入れずに部屋番号のみでも問題ありません。

505号:#505
902号:#902

なお、部屋番号と建物名は、書く順序は決まっていないので、どちらを先に書いても問題ありません。

〇〇apartment #201
#201 〇〇apartment

英語の住所の英語表記の書き方

日本から海外に住んでいる家族や友人に手紙やカードを送る際には、相手の住んでいる住所を英語で記載しなければいけません。ここではアメリカを例に住所の書き方をみていきましょう。

住所の英語表記の順番

前述したように、英語で住所を書くときは、日本と順序が逆になります。つまり、アメリカの住所は、以下のような順序で書きます。

  • Street Address(番地・ストリート名・+アパート番号)
  • City (+County)(市名や郡名)
  • State(州名)
  • Zip Code / Zip(郵便番号)
  • Country(国名)

なお、イギリス英語では、郵便番号を「Postcode」といいます。また、郵便番号の桁うあ「-」(ハイフン)の有無は国によって異なります。
日本の場合、「‐」(ハイフン)有の7桁の数字ですが、アメリカは5桁の数字、イギリスは数字とローマ字の組み合わせ、オーストラリアは4桁の数字で表記します。

海外の住所の英語表記例

例1:架空の住所(アメリカの場合)

住所:1234 2nd Ave. Ny NY 10022 USA

番地・ストリート名:1234 2nd Ave(2番アベニュー)
市名・群名:Ny(ニューヨーク)
州名:NY(ニューヨーク)
郵便番号:10022(〒は付けない)
国名:USA(アメリカ合衆国)

例2:ホワイトハウス(The White House)

住所:1600 Pennsylvania Ave NW, Washington, DC 20500

例3:グランドセントラルターミナル

住所:42nd St.,~45th St., Venderbilt & Park Aves., New York, NY 10017

例4:TLCチャイニーズ・シアター

住所:6925 Hollywood Blvd,Los Angeles, CA

これらの一例を見ると、英語の住所には独自の略語が使われています。では、英語の住所表記で使われている省略形とその意味を確認していきましょう。

英語の住所で使われている省略形と意味

アメリカの住所表記では、様々な単語が省略されています。

海外の住所の基本構成

例えば、上記でご紹介したロスアンゼルスにある「チャイニーズ・シアター」は、住所「6925 Hollywood Blvd,Los Angeles, CA」を日本語読みをすると、「カリフォルニア州ロサンゼルスハリウッド通り6925番地」となります。つまり、英語の住所は、次のように構成されています。

番地:6925
通りの名前:Hollywood Blvd,(ハリウッド通り)
市の名前:Los Angeles, (ロスアンゼルス)
州の名前:CA(カリフォルニア州)

省略形とその意味

英語の住所で使われているのは「Blvd」だけではありません。住所によく出てくる省略形には、次のようなものがあります。

道路名の略称

Ave.=Avenue(アベニュー):大通り

Blvd.= Boulevard(ブールバード):大通り

Dr.=Drive(ドライブ):車道

Rd.=Road(ロード):道路

Sq.=Square(スクウェア):街区

St.=Stree(ストリート):街路

Wlk.=Walk(ウォーク):小道

Expwy.=Expressway(エクスプレスウェイ):高速道路

Pkwy.=Parkway(パークウェイ):公園通り

Plaza=Plaza(プラザ):広場

州名の省略形

アメリカをはじめとし、多くの国では「State(州)」で地域を区分しています。日本の「都道府県」のようなものと言えるでしょう。
アメリカでは、住所を書くときはもちろん、日常生活でも州名をアルファベット2文字で略称するのが一般的です。なので、主要な州の省略形は覚えておきましょう。

NY=NewYork(ニューヨーク州)

Fl=Florida(フロリダ州)

CA=California(カリフォルニア州)

HI=Hawaii(ハワイ州)

WA=Washington(ワシントン州)

TX=Texas(テキサス州)

DC=District of Columbia(ワシントンDC)

住所を英語で伝えるときのポイント!

では、住所はどのように英語で伝えることができるでしょうか?ポイントは、相手に伝わるように話すことです。

数字は1文字1文字発音する

相手に住所を確実に聞き取ってもらえるように、数字は1文字1文字発音します。例えば、番地が「6925」の場合は、「six-nine-two-five」と発音しましょう。
「987-6543」と「‐」(ハイフン)が入っている場合は、「nine-eight-seven,hayphen,six-five-four-three」と読みます。
また、数字に「0」が含まれている場合は、「zero」と発音することもできますが、「oh(オー)」と伝えることも可能です。なお、数字の「0」が2つ続く場合は、「double-zero」もしくは「double-oh」と読みます。

部屋番号「#」の読み方

前述したように、部屋番号は番号の前に「#」を付けますが、読む場合は「#」を読まなくても問題ありません。部屋番号であることを明確に伝えたい場合は、「room number」と述べることができるでしょう。
例えば、「#201」の場合は、「room number two-oh-one」と言います。

国際郵便のルールー住所と宛名の書き方

手紙やカード、郵送物を送る場合は、住所の他に受け取る方の宛名も記載しなければいけません。英語では住所の書き方が日本語と逆でしたが、住所と宛名を書く位置も逆になります。

住所と宛名の位置関係の基本

住所と宛名は、次のように記載するのが基本です。

・日本語の場合

1行目:郵便番号
2行目:住所
3行目:宛名

・英語の場合

1行目:宛名
2行目:住所
3行目:郵便番号

・日本語表記

1行目:〒123-4567
2行目:東京都新宿区東新宿9-8-7
3行目:山田太郎様

・英語表記

1行目:Mr.Taro Ymada
2行目:9-8-7 Higashi-Shinjyuku, Shinjyuku-ku, Tokyo, JAPAN
3行目:123-4567

宛名を書く際には、日本語の「様」に当たる「Mr.」や「Mrs.」などの敬称を忘れずに書きましょう。
また、住所は、複数行にわたって記載することもできます。上記の例の場合は、次のように区切りのよいところで改行できるでしょう。

1行目:Mr.Taro Ymada
2行目:9-8-7 Higashi-Shinjyuku
3行目:Shinjyuku-ku
4行目:Tokyo, JAPAN
5行目:123-4567

前述しましたが、住所を改行して記載する場合は「,」(コンマ)を省略するのを忘れないようにしましょう。

送り先と差出人を記載する位置

海外への郵送物は、受け取り人の宛名と住所などの「送り先の情報」と、差出人の「送り主情報」を郵送物の表面に記載します。それぞれ記載する位置は決まっています。

  • 送り先の情報→中央より右下側
  • 送り主の情報→左上
  • 切手→右上

送り先の情報は大きめに記載し、差出人の情報は相対的に小さく記載します。

「To」「From」「AIRMAIL」を添える

海外への郵送物は、宛先の名前の前に「To」、差出人の名前の前に「From」を記載するのがルールです。また、航空便の場合は、「AIRMAIL」と記載しなければいけません。と

国名は正式名で記載する

国際郵便の場合、受け取り人の住所と差出人の住所には、国名を記載します。その際には、正式名を記載するのが原則です。英語を話す代表的な国名の正式名称をいくつかご紹介しましょう。

アメリカ合衆国:U.S.A. (United States of America)

カナダ:Canada

シンガポール共和国:Republic of Singapore

フィリピン共和国:Republic of the Philippines

イギリス(英国):United Kingdom of Great Britain

オーストラリア連邦:Australia

日本語から英語へ住所変換できる無料のサイト2選

最後に、日本語で住所を打ち込むだけで、無料で英語表記に変換してくれる無料のサイトをご紹介しましょう。ただし、建物の名前などは自分で正確に書く必要があります。
ですから、住所を英語で書いた後、確認の意味で使うことができるかもしれません。無料で住所を変換してくれるおすすめのサイトは、以下の2つです。

「JuDressー住所→Address変換」

http://judress.tsukuenoue.com/
このサイトでは、日本語住所を英語表記に無料で変換してくれます。android用のアプリも用意されているので、使い勝手が便利です。

「君に届け」

https://kimini.jp/
このサイトでは、日本語住所を英語表記に変換するだけでなく、封筒にどのように記載すべきかも教えてくれます。エアメールの封筒に住所を記載する位置が表示されるので、国際郵便が初心者の方に特におすすめです。

まとめ

英語の住所の書き方についてご紹介しました。日本語と英語の住所表記では、並びの順序が逆です。この基本をおさえながら、英語で住所を書いてみましょう。
もしも不安な場合は、ご紹介した住所無料変換サイトを使って確認してみましょう。

ABOUT

Tryglish編集部は、英語学習のモチベーションを上げるためのコンテンツを提供しています。地域ごとの英会話スクールやオンライン英会話、英会話フレーズなど様々な情報をまとめています。

Tryglish編集部